ミミックオクトパス 井上くんが「はごろもマリンサービス」さんに入社して3年目。すっかり大瀬崎のガイドになった頃、大きな情報を連絡してきてくれた。
 「ミミックオクトパスが湾内にいますよ」。
そんなちょっと信じがたい話に、、「本当?見間違いなんじゃないの?」と少しだけ猜疑心を持ちながら、翌日車を走らせて大瀬崎へと急行した。
  聞けば、目指す被写体は
六連タイヤの近くにいるという。しかし、恥ずかしながらピンポイントでその場所に行けないかも知れないという私に、「僕が案内します」と、水先案内人をかって出てくれた。
 これ以上まっ直ぐはないかと思うぐらいに
ピンポイントでその場所に向かうと、巣穴からは確かにミミックオクトパスと思われる模様のタコが、こちらの様子をジッと見守っていた。
 でも待てども待てども、巣穴からその風変わりな姿を見せることはなかった。。仕方なく次のダイビングも、その次のダイビングもミミックに費やしたが、警戒して巣穴に出てくることはなかった。
  せっかくもらった情報を100パーセント生かすことは出来なかったが、 これを機に私と井上くんの距離がぐっと近づいたような気がしたのを今でも覚えている(しかしその後、あのミミックはどこへ行ってしまったのだろう?)。